勲和芸

　子供は気づかない間に大人のしている事を見ているようだ。
勲和芸はほとんど私たちがしていることを真似している。
例えば、最近覚えたらしい芸は・・・

口をパッっと鳴らすこと。よくお風呂に入ったときとかに、
「勲和〜ん〜チュッ」ってしてるのをどうもまねてるみたい。
勲和が嬉しそうにパッっと鳴らしたときにパッっと鳴らし
返すととても喜び、何度も繰り返す。
でもこれは勲和の気が向いたときのみしてくれる芸。

　他には・・・何か悪い事をして怒られたとき・・・
TVボードのガラス戸を空けてCDをポイポイしだしたときに
「あ！勲和おかたずけは？な〜いない」というとそぉ〜っと
元に戻す。鍋とかも同じようだ。

　食に関して言えば、いただきます、ご馳走様ができるように
なった事。ご飯を出して、「はぁ〜い勲和いただきます。」
と言うとパッっと手をすばやく合わせる。
ご馳走様のときも同様に「はぁ〜い勲和ご馳走様」と言うと
パッっと手を合わせる。

　お菓子を食べたいときは、食べたいお菓子を持ってきて私たち
に手渡す。これは「あけ〜てぇ〜」の合図。
いらないときはポイポイなげる。特に勲和が嫌いなみかんは
以前なんとも無残な姿になっていた・・・
気がつくと勲和がみかんをドライバーでプスプスさして遊んで
いた・・・かと思えば、引き出しを開けるとちょっとかたく
なったみかんが入っていたり・・・
食べたいものと食べたくないものの対応の仕方が天と地ほど差が
あるのだ。

　そうそう、わたしが必死に？教えた「お利口さ〜ん」というと
パチパチ手をたたく。
何か言い事してくれた時に「ありがと〜」と言ったときも同様。
どこかにすってんころりんして痛かったときはどこを打とうが、
手を頭に持っていってナデナデする。これは「いたかったのぉ」
の合図。何故頭？ん〜わたしも考えた末に出た結論は・・・
昔、お座りができるかできないか位のときによくコロンと後ろに
倒れては頭を打っていた。その時に頭をナデナデしながら
「痛いの痛いの飛んでけ〜」と言っていたからかもしれない。

　とにかく、次々と芸を覚えていく勲和さん。
次はどんな芸を覚えるか楽しみです。